教育課長として4月新卒研修カリキュラムの作成等しています、6年目の藤田です。
今回は特に心に残っている、先輩から聞いたアドバイスを紹介したいと思います。
時の経過は早いもので、入社して6年目となり、たくさんの後輩が入ってきました。
入社当時と比べて、物流現場での梱包業務も含め、非常に多くの経験をしました。
また、ありがたいことに日本で倉庫をお探しの海外のお客様との対応等含め、任せていただく仕事も増えました。
そんな中で自分で業務をするか、後輩に指示を出して業務をさせるか、悩んでいた時に上司から教わったことです。
それは、あえて後輩が少しパンクするかもしれない仕事量の指示を出すということです。
10が限界であれば、12の仕事を出してみるということです。
自分の場合であれば、教育課のメンバーからリーダー、リーダーから教育課長になった時で、先輩から受ける仕事の量は増えました。
今までタスクで手一杯だったので、自分が新しく他のことにチャレンジできるか不安になることもありました。
しかし、実際には今まで手一杯だったからといって、その後も一緒とは限りません。
経験値を積み、要領を得ている業務については効率化させ、育ってきた後輩へ引継ぎをする視点さえあれば、自分が割く時間は減らすことができます。
反対に、新しく任された仕事については最初は先輩方の支えを借りながらですが、次第に自分たちでできるようになることが増えていきます。
もしかしたら自分自身では気づきにくい変化かもしれませんが、確かに成長していて、後輩をもった時にその変化に気付くことも少なくありません。
時にパンクするくらい仕事を受けている状況を作らせることで、本人は危機感を感じ、自発的に新しい方法を見出すことができる可能性があります。
もちろんその後輩の人柄・キャリアパスを理解し、本当にパンクした時に相談を受けられる関係性があることが前提です。
仕事があふれそうになると、「このままのやり方だと忘れてしまいそうだから、別の方法でタスク管理しないと抜け漏れが出てきそうだ。」といった危機意識が芽生えたり、「この業務に時間をかけすぎてしまっているから、もっとよい方法はないだろうか。」と自然に自問するようになると思います。
それがまさしく成長のためのチャンスであり、会長・大谷の教えである「ピンチ(危機)はチャンス」といわれる所以でしょう。
「失敗」することも大切です。
「失敗」することで、初めて「予兆はなかったのか。この失敗は避けられなかったのか。」、「もっと早く気づき、対処することはできなかったのか。」などと気づくことがあります。
時には自分の代わりに先輩が頭を下げる場面を見て、初めて考える時もあるかもしれません。
その経験があることによって、次に危機に直面した時に報連相を徹底して自ら行動できる人財に成長していくこともあります。
先輩の言葉を忘れずに、長期的な視点にたって理想的な先輩後輩の関係性を築けるように精進していきます。