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【21卒・竹林に聞いた!】倉庫現場のジョブローテーション研修の裏側を紹介!【広報課・浅野】

イーソーコグループでは、今年6月・7月の2か月間でメインの会社の業務を経験する「ジョブローテーション研修」を行いました。
ジョブローテーション研修を作る若手の先輩社員の竹林に、営業倉庫を運営する東運ウェアハウスの研修について、広報課・浅野が突撃インタビューを行いました!

【竹林 斗亜】
2021年4月に新卒で入社。
6ヶ月間の研修を経て、現在はイーソーコ株式会社に配属。

■1日交代で現場・事務を経験するカリキュラム

浅野:東運ウェアハウスの倉庫現場で実際に行なった研修内容を教えていただけますか?

竹林:東運ウェアハウスでは主に荷物の入出庫対応といった倉庫現場の業務と、荷主の方との調整や伝票の作成、在庫管理などの事務作業があります。
今回は2ヶ月間のジョブローテーション研修で、1週間~2週間おきに新入社員が変わっていく形だったので、1日ごとに現場と事務を交互に経験してもらいました。

浅野:交互にした理由は何かあるんですか?

竹林:倉庫現場の業務の場合、現場作業と事務はそれぞれ別の業務ではなく、大きな流れの中で繋がっています。

例えばですが、荷主の方から出荷依頼が「出庫指示書」という書類で事務に届きます。
事務の人は現場の担当者にその指示書を渡しつつ、自身もその指示書を見ながら、送り状と呼ばれる送り先を記載した伝票や、それぞれの荷物に貼る荷札を作成します。
事務の方で準備している間に、現場では出荷する荷物を探して出す「ピッキング」という作業を行います。
そして、伝票と荷札がそろったら、伝票を確認しながら荷物が合っているか再確認し、荷札を貼っていく、という流れで進んでいきます。

このように、一見片方だけ作業をしていると「今の作業は何を目的として行っているのか」、「今はどの段階なのか」などが見えづらいですが、両面から見るとそれぞれ協力して進んでいることがわかります。
ですので、東運ウェアハウスの若手社員で話し合い、1日ごとに交代しながら両方を経験することで、その日では理解できなかった作業も次の日にどう繋がっているのかを理解できるような形にしました。

浅野:なるほど。両方を経験することで、物流現場全体の流れが見えるようにしたんですね。

竹林:はい。やはり、新入社員全員が物流現場に入ったことがある人ではありません。
初めて物流現場に関わる子は、物流の基礎や現場の流れを全く知らないので、交互に経験してもらうのとは別に、作業が落ち着く夕方には物流に詳しい物流不動産協同組合の事務局である武永さんに、物流の基礎について講座を開いていただいていました。

物流は倉庫内で完結しているわけではなく、倉庫に入ってくるまで、そして倉庫を出てからも続いていきます。
大きな流れを理解することで、東運ウェアハウス内だけでは学べない部分も補っていただき、いつも感謝していました。

浅野:物流は倉庫内だけではなく、この荷物がどこから来て、どこへ行くのかまで見えるようになると、面白さが増しますよね。
私も新入社員の時、外国から船で来たコンテナが倉庫にどう来るのか、調べていた時はわくわくした思い出があります。

■即戦力になるメリットと物流を理解させる難しさ

浅野:今までは5月~9月の5ヶ月間のジョブローテーション研修を実施していましたが、今回は5月・6月だけとかなり短い期間でした。
研修を組んでいて、メリット・デメリットはありましたか?

竹林:メリットは研修期間が短いので、本配属後に研修の業務を忘れにくいことだと思います。
いままでは5ヶ月あったので、5月や6月に経験した子は、どうしても10月時点で教わったことが抜けてしまうことがありました。
今回はその間が空かないため、研修で教わったことをすぐ実践してくれるので、教える側としては有り難かったです。

浅野:確かに、今までは1ヶ月間じっくりとその会社の業務を経験できる反面、最初の方の会社の細かい対応の仕方などは忘れてしまう子は多かったです。
ただし、会社が変わるごとに新しいことを覚える必要があるので、すべてを覚えておくのは無理に近いと思います。
その点、今回の場合はジョブローテーション研修の経験をすぐ実践できるので、即戦力として非常に有難いですよね。

デメリットはどうでしょうか?

竹林:物流を全く知らない新卒社員に、短い期間で物流のことを掴ませるのが難しかったです。
他の業界だと、事前知識をもっている学生も多いですが、物流業界の場合、物流を勉強して入社する学生の方が珍しいです。
もちろん4月の全体研修でも事前知識は教えますが、やはり入ってから理解できることが多いのが物流です。
1週間や2週間で作業の意味や業務の目的を理解させ、教えていく際の取捨選択が難しかったです。

浅野:物流現場は毎日同じような作業をしているように見えて、週や3期制、月単位で業務が行われている面もありますよね。
1~2週間という限定された期間の中で、何を伝えて、何を経験してもらうのかは、教える側も苦労しそうですね。

竹林:そうですね。特に物流現場の業務は「作業」として捉えてしまうと、物を探すだけ、箱に入れるだけ、運ぶだけ、と何の意義もないように見えます。
でもそうではなく、大きな流通の中で当社の倉庫に来て、その流れの中で私たちは必要な作業をしています。
その大きな全体の流れを踏まえて、今行っている作業はどの段階なのかをなるべく伝えるように意識していました。

浅野:やはり大きな流れを理解することで、物流の面白さに気づいてもらうのが大事ですね。

竹林:はい。ただ現実は理想通りとはいかず、自分でも気づかないうちに業務が作業になっていて、いざ教えようとした際に根拠や理屈を交えて説明できなかったところがありました。
新入社員からの突拍子もない質問で気づくこともあり、自分の知識の再確認や深めていくきっかけになりました。

特に今年の新入社員は呑み込みが驚くほど早く、器用な人が多かったです。
だからこそ学んでほしいことをしっかり伝えていきたい、と思えました。

浅野:ありがとうございます。
最後に、竹林さん自身の展望を教えてもらえますか?

竹林:私は東運ウェアハウスから異動し、今月から物流不動産ビジネスの営業を行うイーソーコの所属になりました。
物流現場に2年半ほどいたので、不動産に関しての知識がたりないため、まずはイーソーコの業務を余すことなく経験し、覚えていきたいです。

私の将来の目標は親の物流会社を継ぐことなので、営業としてお客様と接しながら人脈を形成し、営業マンとしても成長していきたいです。
まずは、宅地建物取引士の試験を受ける予定なので、勉強を頑張りたいと思います。

■構成・テキスト/ドットコムジャーナル編集部

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