こんにちは!浅野です。
前回の記事では、私が普段意識している文章の書き方のコツとして、下記の3つのポイントを挙げました。
①読み手は誰なのか、明確に意識する
②その媒体にあった形式を考え、統一・整える
③完成した文章を2回以上読み返す
今回は上記の②・③について解説していきます。
※①が気になる方は、前回の記事を御覧ください!
まずは、「②その媒体にあった形式を考え、統一・整える」です。
小学校の国語の授業などで作文を書いた際に、口酸っぱく「ですます調なのか、だである調なのか、整えなさい!」や「二重敬語になっている!」などと、内容以外のところで注意されたことはありませんか?
日本語は世界から見ても難しい言語の一つと言われており、ひらがな・カタカナ・漢字というように言葉自体も多いですし、細かい文体や形式まで様々なルールがある為、正直私も難しいと感じます。
では、なぜ揃える必要があるのでしょうか。
完全に個人的な意見になりますが、最大の理由は「イメージを統一し、分かりやすくするため」だと思っています。
先述した通り、日本語というのは細かいルールがたくさん存在し、どの文体や言葉を使うかで、誰に向かって書いているのか、どんな人が書いているのか、主語は誰なのかなどが変わってきます。
たとえば、下記の2つの文章を見比べてみてください。
1、五色橋ビルは高さ最大2.5m、約1,300平米の倉庫ビルだ。スケルトンの広大な空間の為、使い方は借り手次第。1フロアを区切って使用することも可能な為、一部をモノを保管する倉庫として、一部を事務作業などをする事務所として使うこともできる。また、1時間単位でMVやテレビCM、雑誌などの撮影にも案内しており、様々な形で利用されている。
2、五色橋ビルは高さ最大2.5m、約1,300平米の倉庫ビルです。スケルトンの広大な空間の為、使い方は借り手次第です。1フロアを区切って使用することも可能な為、一部をモノを保管する倉庫として、一部を事務作業などをする事務所として使うこともできます。また、1時間単位でMVやテレビCM、雑誌などの撮影にもご案内しており、様々なお客様に利用されています。
1は「だである調」なので、事実が端的に述べられている印象ですが、2は「ですます調」なので、丁寧で優しい印象を受けるのではないかと思います。
書き手の印象も「冷静な人」や「物腰柔らかい人」、読み手も「同等な人」と「目上の人」といった風に、全く同じ内容でも語尾や形式の違いで随分イメージが変わったのではないでしょうか。
では、もしこれが混ざってきたらどうでしょうか?
書き手の印象も読み手への思いも、文章自体のイメージもぐちゃぐちゃになると思いませんか?
もちろん揃っていなくても、内容は伝わるかもしれません。
ですが、日本語は文章一つでも人によって感じ方が変わりますから、文体・形式を揃えることで少しでもイメージを統一していくことが、文章の読みやすさに繋がると考えています。
続きまして「③完成した文章を2回以上読み返す」です。
これは以前の記事で黒沢が書いておりましたが、文章を書いた後に確認・修正する「推敲」は非常に大事です。
どんなに正しく書いている・打っているように見えても、読み返すと誤字があったり、文章が変だったり、前後の繋がりがおかしくなっていることはよくあることです。
私も書き終わった文章を読み返すと、勢いで書いているせいか必ずと言っていいほどおかしな部分が出てきます。
読み返して修正したことが無い文章はありません。
文章自体は正しくても、読み返すとややこしい文章になっていて、組み替えることもあります。
文章に慣れているプロでも、編集の方が直すように、どんなに上手な人でも最初から完璧な文章を書ける人は相当稀なのではないかと思います。
そのため、文章のクオリティをより上げるためには読み返すことが大切です。
第三者のつもりで読み返すと、分かりにくい箇所や誤った箇所が見えてきます。
直していく作業を経ることで、文章はより良くなります。
いかがでしたでしょうか?
3つのポイントに絞って書きましたが、意識するだけで変わること、行動するだけで変わるものばかりだと思います。
少しでも文章を書く際に悩みがなくなり、楽しいと感じられるものになったら幸いです。
私もプロのような文章力を持っているわけではありませんが、より極めて、プロになれるように努めていきたいと思います!