こんにちは、広報課の浅野です!
JOURNAL記事を書き始めて、今回で30記事目となりました。
コツコツ書いてきましたが、数字で出ると達成感がありますね。
さて今回は、イーソーコグループで今年5月から本格始動した「軸足プロジェクト」について、ご紹介していきます。
■イーソーコグループのジョブローテーション制度の課題
以前、「【イーソーコグループ独自】ジョブローテーション制度・研修を解説!【広報課・浅野】」という記事で弊社のジョブローテーション制度について解説いたしましたが、独自の制度の下、各社員が所属する会社で業務を行っています。
当初は各社員がそれぞれグループ会社の2社以上に所属し、曜日または業務の割合を分けて仕事に取り組んでいました。
イーソーコグループが提供する物流不動産ビジネスは業界をまたがって幅広く展開しているビジネスの特性上、数社の業務を経験することで、物流不動産ビジネスの全体像を実体験を伴って理解できるという利点がありました。
ですが、マルチに対応するため、一つの業務を極める形よりも習得に時間がかかり、若手が早く育たないというデメリットもありました。
この制度の課題はジョブローテーション制度を受ける若手社員だけでなく、管理する役職者にもありました。
それは複数社に所属するがゆえに、責任の所在が曖昧になったことです。
若手社員の上長は、所属する各社で一人ずつ付く形で行っていました。
つまり所属する会社の分だけ、上長が複数名いる形になるので、当人が何かミスをした際に、これはどこの会社の責任なのか、誰の管理下での話になるのか、分かりにくくなるということが度々起こっていました。
さらには、社員によっては曜日で会社を区切って業務に携わっておりましたので、任せたいときに他社出勤のために業務を指示できなかったり、継続的な業務についても合間は引継ぎせざるをえず、本人も一貫して携われないという課題もありました。
ジョブローテーション制度には良い点もありますが、やはり課題も多かったこともあり、どうにか改革しようと話し合った末に生まれたのが「軸足プロジェクト」でした。
■軸足プロジェクトについて
「軸足プロジェクト」とは、軸足となる会社1社を明確に決め、その会社が所属するプレイヤーの責任を持つ制度です。
プレイヤーからみた、会社の位置関係としては3つの立場があります。
①所属先:イーソーコグループ内の「軸足」会社として、社員の主業務を指示する会社。
ジョブローテーション研修終了時に、社員の能力適正・本人希望を鑑みて設定される会社。
②帰属先:社員が、入社時から雇用されている会社であり、従属的に属している会社。
社員の法的権利が属している会社。
③受託先:所属先からの指示で、社員が業務を行う会社。
所属先決定後に、社員の能力適正・本人希望を鑑みて設定される会社。
つまり、帰属先は雇用会社、所属先はその社員の軸足となる会社、受託先が所属先とは別だが業務を行う会社を指しています。
社員の責任を持ち、業務のコントロールを担うのは所属先となるので、所属先の会社は所属する社員の成長を考え、業務を任せる必要がありますし、所属する社員のその会社を成長させるために注力することとなります。
受託先もあるので、軸足プロジェクトが開始しても所属先の会社のみの業務を行うわけではなく、他社業務を行うことで、ジョブローテーションのメリットであった会社理解は止めずに済みます。
ちなみにですが、私の場合でお話しすると、
①所属先:イーソーコドットコム
②帰属先:イーソーコドットコム
③受託先:イーソーコ総合研究所
になります。
私はイーソーコドットコムで雇用され、軸足の会社はイーソーコドットコムです。
イーソーコドットコムの事業であるレンタルソーコやco-ba、人財事業部の広報業務、ビル管理業務を中心に、受託先のイーソーコ総合研究所の事業である広報業務やストラテジー業務にも携わっています。
軸足プロジェクト前とどのように変わったかといわれると、勤務先が曜日で固定されていた点が無くなっただけで、大きな変化はありません。
ですが、2社に所属していてもこれはどこの業務なのか、誰の下で動いているのかあいまいな時があったので、イーソーコドットコムが私の軸なんだ、という心の在り方、考え方は変わったように感じます。
また、軸足プロジェクトのスタートとして、最初の所属先は会社が指定しました。
私も、会社からの指示で上記の形に決まりました。
ですが、所属先がずっと変わらないわけではなく、毎年4月に見直し(初年度のみ10月も実施)を行い、プレイヤーとも面談をしつつ、調整していくような形になる予定です。
特に新入社員はまだ会社の業務の経験が少ないので、所属した先の会社が本人に合っているとも限りません。
一度経験してみて、自分の目標との相違や業務の得意・不得意など、定期的な面談で確認して、必要に応じて変更していきます。
また、やはりジョブローテーションの魅力である、いろんな会社を経験するという方針は変わっていませんので、所属先は変わらずとも、受託先が少しずつ変化する社員も出てくるのではないか、と思っています。
■終わりに
今年の5月に始動した軸足プロジェクトですが、まだまだ手探りでやっている部分が大きいように感じます。
ただ、イーソーコの文化はまずはやってみて、課題を洗いだし、調整していくマインドがあるので、今後みんなで経験しながら意見を募り、みんなが幸せになるように変更しながら進めていくのだと思っています。
今後この軸足プロジェクトがどうなるのか、また発信していければと思っていますので、今後の記事も楽しみにしていただければ幸いです。