――まずは講義で話した内容を教えてください。
伊藤:講義では、まず大谷会長が、学生に向けて物流不動産ビジネスや、イーソーコグループの掲げる「シン・物流」について話しました。加えて、イーソーコグループの事業内容や若手・女性の活躍についてや、物流業界の課題となっている物流DXに取り組むこと、業務の標準化、平準化を推進する電子マニュアルシステム「e-teach」の紹介など、幅広くご紹介しました。また、大谷会長の思いとして、最初に挑戦する「ファーストペンギン」の逸話について話し、若いうちはどんどん挑戦して、成長していってほしいと語っていたのが印象的でした。
私は、イーソーコグループに入社した経緯や現在の業務内容について話しました。亜細亜大学都市創造学部で勉強した後、縁あってイーソーコグループに入社し、物流不動産ビジネスの営業や新卒社員の採用業務、建物管理等を経験してきました。営業をするにあたって、1年目に物流現場にも飛び込み、1から物流を学んだ経験や、ベトナム留学経験を活かして海外の案件に携わり、成約したことを伝えました。亜細亜大学はもともとグローバルに活躍したい子や留学をこれからする予定・経験している子が多く、アクティブな学生が多い印象です。そのため、会社全体が若手の活躍を後押ししていたり、挙手するとプロジェクトに参加できる環境は魅力的に映るのではと思います。
――講義後の質疑応答で盛り上がったと聞きました。
そうですね。当日答えたのは7~8個ほどでしたが、授業後に頂いたものを含めると全部で80くらい質問がきていました。
大谷会長へは「今までで失敗した経験」や「物流不動産ビジネスについての疑問点」などを、私へは「学生時代に学んだことが生かされているか」や、「イーソーコグループに入ったきっかけ」などでした。
また、「物流現場は大変か」との質問もあり、私は「ジョブローテーション制度で現場だけではなく色々やるので、現場だけが大変というよりは体を動かしてリフレッシュになるし、営業にも活きてくるのでやりがいがあります」と答えました。
――講義というきっかけで母校に帰ってみて、どうでしたか?
自分自身が授業を受けていた教室で、今度は教師側に立って話すという経験はとても新鮮でした。また、卒業して縁がぱったりとなくなると思っていましたが、また違った形で母校に関われるとは夢にも思っていなかったので、今回登壇することができて良かったと思っています。
また、物流不動産ビジネスやイーソーコグループに対して、想像以上に学生が前向きに参加してくれていて、興味を持って聞いてくれていたことに驚きました。採用業務や会社説明会等で学生と接する立場から見ても、物流に興味がある学生は珍しいです。なので、母校の後輩たちにどこまで聞いてもらえるのだろうかと思っていましたが、興味津々に聞いている姿を見て、「イヤ」、「嫌い」というマイナスな感情からではなく、そもそも接点が無くて物流に触れ合わないから興味のないという子が多いんだと気づきました。講義がきっかけで興味を持ってもらうことも出来ると感じ、採用課の目線でも新しい発見があったと思っています。
――最後に伊藤さんの今後の展望を教えて下さい。
採用の視点からお話すると、これから24卒の採用が始まります。
1年目や2年目は就活時期から近かったため、自身の目線で学生目線を考えることができましたが、だんだんと分からなくなってきています。なので、まだ学生の目線に近い新入社員と協力しながら、学生に分かりやすい会社説明会の構築やインターン企画を頑張りたいと思っています。また、物流に興味がある学生よりも、興味のない学生に興味をもってもらうことが大事になってくるので、どう魅力的に伝えるのかに注力していきたいです。
亜細亜大学とはコロナ禍になってから対面でお会いするのが難しく、繋がりが薄かった中、今回の講義を通してキャリアセンターの方と繋がれたり、新しく出来たご縁を大事にし、亜細亜大学の後輩が当社に魅力を感じて入社してくれるように頑張りたいと思います。
■構成・テキスト/ドットコムジャーナル編集部