こんにちは、西村です。
突然ですが、就活中の皆さんの「会社を選ぶ基準」はなんでしょうか?
あまり志望理由として挙げられるものではありませんが、「給料をいくらもらえるのか」ということも、会社を選ぶ重要な要素だと思います。
アルバイトで貰える給料と、社会人で貰える給料は仕組みが少し違います。
今回は、社会人の給料の仕組みを少しご紹介したいと思います。
まず、アルバイトでは「来月の給料、どれくらいになるだろう?」と考えたとき、基本的に時給×労働時間で計算したものが給与として入ってきます。
しかし、社会人になると、「額面」や「手取り」というワードが出てきます。
募集要項の給与欄に書いてあるのは、額面の金額です。
なので、募集要項に書いてある金額が、毎月そのまま口座に入ってくるわけではありません。
では、手取りとはいったい何を指している金額なのか、それは額面から社会保険料と税金が引かれた金額です。
本来、自分で払うべきこの社会保険料と税金を会社が取りまとめて払っており、その分を差し引くことを「控除」といいます。
額面の金額から控除された金額が手取りとなるわけです。
次に、給料から引かれている「社会保険料と税金とはなにか?」をご説明します。
社会保険とは、企業に雇用されている従業員が対象となる公的な保険のことを指します。
例えば、病気やけがで医者にかかったとき、自己負担3割で診察や治療を受けることができるのは、社会保険の一つである健康保険の保険料を払っているからです。
社会保険料にはその他に4つの種類があります。
・厚生年金保険…65歳になると受け取れる年金の保険
・介護保険…要介護になった際に受けられる介護サービスの保険※40歳から加入対象
・雇用保険(労働保険)…何らかの理由で失業や休職をした際に、手当や給付金を受け取れる保険
・労災保険(労働保険)…通勤中や業務中にけがや病気になった場合に受け取れる手当や給付金の保険
そして、税金には住民税と所得税の2種類があります。
・住民税…住んでいる市区町村に払う公共サービスを維持するための税金
※前年6月~翌5月分を払うので、徴収は2年目から
・所得税…給与などの所得(稼ぎ)に課される税金
住んでいる地域や所得によって控除額は変わってきますが、だいたい額面に0.75~0.8%を掛けた金額が手取りと言われています。
お金がすべてではありませんが、仕事上での給与というのは、アルバイトとは違って生活が懸かってきます。
また、モチベーションにも直結するものでもあるので、「こんなはずじゃなかった…」と後悔がないよう、一つの参考にしてみてください。
【参考】
オリックス銀行|社会保険料とは? 基礎知識や計算方法、法改正内容を徹底解説!
財務省|身近な税