こんにちは、21卒の小川です!
昼は蒸し暑くても、夕方に少し風が吹く、そんな夏の雰囲気が好きです。
今回は企業へのIT導入における「できる」と「できない」という言葉の裏側にある本質 についてお話しします。
ITの導入提案や運用サポートをしていると、お客様から「これはできますか?」という、漠然としたご質問をいただくことがあります。
一見、シンプルな問いのように思えますが、「できる」/「できない」という言葉の本質を見誤ると、提案の方向性が大きくずれてしまうことがあります。
多くの技術者はこの問いに対して、技術的に実現可能かどうか?という観点だけで答えてしまいがちです。
多くのケースでは技術的には実現可能であり、できますと即答できることもあるでしょう。
しかし、こうしたご質問を丁寧に分解していくと、実際に問われているのは、「自社の現場で本当に使いこなせるのか?」、「運用に無理がなく、継続的に活用できるのか?」この2点であることに気づきます。
つまり、できるかどうかは単なる技術的な可否ではなく、「運用面も含めて現場で無理なく活用できるかどうか」が問われているのです。
技術的には可能でも、運用できなければできないのと同じということです。
しかし、少し専門的な話になりますが、クラウド導入に伴い、以下のような課題が発生することがあります。
・権限設定の公開範囲に関する不備
・同期時の反映遅延による混乱
・退職者データの取り扱い
特にクラウド化のノウハウが十分でない企業様では、これらの課題が原因で社内に定着せず、結果的に利用されなくなってしまうケースもあります。
このようなケースでは、「技術的には可能だが、運用には工夫やサポートが必要」と正しくお伝えすることが重要です。
そして、その一歩先として、どうすればスムーズに運用できるかをお客様と一緒に考え、具体的に提案することが信頼につながります。
たとえば、
・操作マニュアルの整備
・初期設定やフォルダ構成のテンプレート化
・利用者向けの簡易的な説明会の実施、
といった工夫によって、「できる」から「きちんと使える」へと、着実にステップを進めることが可能です。
本当に求められているのは、「導入できるかどうか」ではなく、「使いこなせるかどうか」。
常にお客様の立場で考え、運用まで含めてそれは本当にできるのか?という視点を持つことが、信頼される提案者になるための第一歩だと考えています。
この視点を大切にしながら、これからも日々の業務に取り組んでまいります。
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