浅野です。
今回より、働く心理学について、連載形式で書いてみようかなと思います。
まずは、大前提に私は心理学の専門家ではありません。
大学では児童学科に通っていたこともあり、発達心理学と呼ばれる赤ちゃんから成長する過程で起こる心理的変化を研究する学問や、通常の心理学、そして犯罪心理学まで、さわり程度には学んだ経験はあります。
ただ、それ以降は本やネットの知識が大半なので、心理学のスペシャリストほど、正しいことは書けません。
ですが、私なりに心理学はすごく役に立っていて、学んで損はない学問だと感じています。
今回はそんな心理学を学ぶメリットと、私なりの役立て方を書いていこうと思っています。
心理学と言えば、メンタリストのDaiGoさんのように、相手のしぐさや癖で考えていることを読み解くような、相手の心を知る学問というイメージが強いかと思います。
実際、心理学は感情からくる行動も研究対象なので、そのイメージ自体間違いではないと思います。
しかし私は、心理学を学ぶメリットを『自分の感情について知ることができるところ』だと考えています。
心理学では心の揺れ動きの原因に何があるのか、そう感じる原因はどこにあるのか、知ることができます。
もちろん、全てを解明できるわけではありませんが、ある程度分析することはできます。
私は、感情を溜め込みやすいタチです。
ぐっと飲み込んじゃう方が早い、と基本的には考えるので、溜まりに溜まるとどこかで決壊します。
なので、爆発する前に発散する場合もありますが、私は比較的、なぜそう感じたのかを解明するようにしています。
何でそう思ったのかを解明すると、生活がシンプルに考えられるようになるからです。
前の記事で書かせて頂きましたが、アルフレッド・アドラーという方をご存知ですか?
かの有名なフロイトやユングに並ぶ心理学界の巨匠です。
最近だと『嫌われる勇気』で有名になったと思います。
アドラーの心理学では、人間が感情に振り回されることはない、とされています。
感情は全てコントロールでき、感情によって自分の願望を叶えようとするそうです。
例えば、レストランに行ったとします。
ウェイトレスに水をこぼされ、怒りが爆発してウェイトレスを怒鳴りつけたとしましょう。
恐らく現実でも見たことある方もいるような、ありふれたシーンではないでしょうか?
これはこぼされたことによって怒りが湧き上がり、怒りのせいで怒鳴るという行為に繋がったように思えますが、アドラーの考え方は違います。
水をこぼされたことにより、ウェイトレスを支配して、あわよくば自分の得になるような提案をさせるために、『怒り』の感情を使ったという考え方なのです。
今回の例で言うと、水をこぼされた服を店側負担でクリーニングする、食事代を割引する、など店側のサービスを求めている場合が多いでしょう。
ウェイトレスからその言葉を引き出すために、『怒り』を使っているとアドラーは言うのです。
そこまで考えて怒れるのか?と言う疑問があると思いますが、人間は無意識下でそう言うことをやっている、と考えると、楽に感じられるのです。
何故なら、感情に左右されないのであれば、感情のコントロールを意識できるようになれば制御できるということです。
私が心理学を学ぶ理由は、感情に振り回されたように感じる自分の良くない行いを、振り返って繰り返さないようにするためです。
原因がわかれば対策でき、自身の社会人としてのスキルアップに繋がります。
何より、私にとって最大の課題はコミュニケーションです。
初対面のお客様とのコミュニケーションがとても苦手で、感情が素直に顔に出てしまうという良くない所があります。
お客様からすると、相手が極度に緊張していると良い印象を持ちづらいと思いますし、頼りなく見えてしまうのではないでしょうか。
感情を分析し、コントロール出来るようになれば、お客様に頼られるような人財を目指せるのです。
物流不動産ビジネスでは、人は欠かせない要素です。
業界を掛け合わせたビジネスでは多種多様な知識が必要になり、お客様の状況によって提案をカスタマイズする必要があります。
さらには、オーナー様、テナント様とお客様の間に立って繋げていく営業マンが、各所からの信頼を得る必要があることは言うまでもありません。
それだけ、お客様とのご縁と信頼関係が大事な世界なのです。
働く上で欠かせない心理学を、ぜひ皆さんにも知って頂きたいので、次回からは『心得ておくと便利な心理学』を一つずつ紹介していきます。
どうぞお楽しみに。
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